プラトンの思想は西洋哲学の源流。プラトンは初めて理論的に人間の心を考えようとした人物であり、魂の三区分説を以って人間の心の動きを説明しようとした。人間を霊魂(心)と身体(肉体)に分けて考えている。
生成変化する物質界の背後には、永遠不変のイデアという理想的な範型があり、イデアこそが真の実在であり、この世界は不完全な仮象の世界にすぎない。不完全な人間の感覚ではイデアをとらえることができず、イデアの認識は、「精神の目」で忘却されていたものを「想起」 (anamnêsis、アナムネ-シス)することによって得ることができるものであり、その想起からかつて属していたイデアの世界を憧れ求めるところの愛(erôs、エロス)が生じるとした。
(Wikipedia)